フォト

カテゴリー

otennki

« じぶんへの「みやげ」話 | トップページ | …そんなわけで、進まない »

「リアル」を探して

学校は夏休みに入ったとか。この時期は例年、大忙しです。
子どもが休暇に入ったことで、結婚やら離婚やら、就職やら退職やら
もろもろ悩まれる方が相談をくれる、ということで。
が、この夏が少し様相が違い。
10代、20代を前にして、私の頭の中は「リアル」という言葉がくるくるしてます。

電車に乗れば、乗客の半数以上が携帯端末の画面に見入っている光景が当たり前なので
人と出会ったり、そこからなにがしかの関係が生まれることは不思議ではないことです。
(自分も車中ではipodアジュンマなわけですが(*^.^*))
私だって、ブログを通じて実人生では出会えなかったであろう人とのやりとりに
顔を知った友人とは別の交流を見つけているし。
ですが、この夏、私が耳を傾けなければならない話は、どれもがはげしくバーチャルな世界。
中学生や高校生の女生徒が、ネットの中で男性と出会う。
彼のプロフィールはどこまでが本当か、わからない。少なくとも「おばさん」の私からすると、思わず眉に唾つけちゃうような、不思議なプロフィールです。
そんな彼と実際に会い、恋人関係になり、でもある日突然「難病になったから」とか「足を切断することになったから」とか「身内が自殺したから」とか、ひどく大きな身辺の変化を理由に連絡が絶たれてしまう。
彼女の元には、妊娠という「リアル」だけが残ってしまう。
そんな話が、引きも切りません。

話を聞かせてくれる彼女達が生きる現実は、総じて過酷です。
家庭環境も、置かれている状況も。おそらく、どこかに逃げ場を探さないと息が詰まってしまうような毎日なのでしょう。それは痛いほどわかります。
砂糖菓子のように甘くてもろい物語を携帯の中に見つけたら、私だってあらがえないかもしれない。なので、「だから携帯は悪い!」とか「ネットは怖い!気をつけよう」と声高に叫ぶ気はありません。

ただ、ね。ほんの息抜きのはずが。自分を慰めてくれる場を見つけたはずが。
より重い現実を背負わされて、いっそう救いがなくなるデフレスパイラルに
ときどき深い深い溜息をつきたくなる。
技術が進んでいっても、そこに人の人生がおいついていかなくなる、
下手すると、技術に人生が振り回されてしまう。
仕事ですから、使えるサービス、使える支援を探すのですが
そんなことは小手先ではないかと不安になります。
根本的なところで、なにかが大きく動いてしまっている感じがして、こわくなります。

生まれたときから洗濯機もテレビもあった私を、もしかしたら祖父母の世代の大人は「ラクな時代に生まれた子ども達」と思っていたのかもしれない。
バブルを通過した私の世代は、戦前戦中世代からすれば、大甘な若者に見えたかもしれない。
同じような目線で、生まれたときから携帯もネットもある世代に、違和感を感じているだけかもしれません。
ただ、洗濯機とネットの一番の違いは、後者が形のないもの、情報や感情が流通するツールだということでしょう。人生の途中でパソコンやらなんやらに出会ったら「こんなもんか」ってなもんですが、そうじゃないわけだしなぁ。

と、まぁ。
家の中でも熱中症で亡くなる人がでるような異常な夏に、思わず泣き言をもらしてしまう午前2時…

090
「そんなんはいいから、もう寝ようぜ、かあちゃん」
2006年生まれ、思いっきりバーチャル世代のむうざる(笑)

089
「そうよ。あんまりだらだら書くと、また『エッセイスト気取り』って
飼い主Bにいわれちゃうわよ」

1998年生まれ、私と同じ20世紀世代のみいざる先生。顔、怒ってます(笑)

« じぶんへの「みやげ」話 | トップページ | …そんなわけで、進まない »

コメント

うちの一人娘はもう26歳なのですが、この年代だと、生まれたのが5年違うと育った環境もずいぶん違うのではないでしょうか。
幸いうちの娘は年のせいかも知れませんが、けっこう用心深いほうです。
ご自分のお仕事によるストレスはどうやって解消なさいますか?

私が青春まっただ中の頃に、携帯電話があったなら・・・
もっと《恋》をして、もっと《友達》も増えて・・・
でも、《メール依存》や、《中傷》などで傷ついていたかも?
ちょっと便利な《洗濯機》が、ちょうどよかったのかも?^^

ハーちゃんさまcafe
お嬢さんは26歳なんですね。20代も、わずかな年の差でぐぐんと状況は違うようですね。また、どういう環境で生活しているかも関係してくるのだと思います。私が接しているのは、助けを求めざるを得ないごく一握りの人々なのだと思います、たぶん。
そういう人々と接することは殆どストレスにならないんですが、心にずしりと残ってしまうものはあります。その解消法は、ズバリ韓国語勉強…とか言えたらいいのですがもちろんそうではなく(笑)、いまのところ、むうざるをいじめて遊ぶくらいでしょうか…はははcat

こゆみさまcafe
確かに!タイムスリップできるなら、親の目を意識しながら男の子と電話していた青春時代の私に、携帯電話を渡してやりたい気もないではないです(笑)
ほんとに。ちょっと便利な《洗濯機》くらいが、いちばん適切な距離かもしれませんねconfident

おはようございます。
ふぅ~、とても胸がしめつけられる「リアル」です・・・。
10代20代の自分を思い起こすとこっ恥ずかしい思考や幼稚な常識、感傷に自己陶酔していたなぁというのが実感です。←この年になったからそう思うのであってそのころはその時の自分が精いっぱいなんですが。そんな若いtareに今のような道具があてがわれたら・・・きっと今の若者たちと同じことをしていたのだと思います。
sonzaruさんが向き合っている日常のお仕事、本当にご苦労さまです。
遊びのような仕事をしている自分がはずかしい限りです。
そんなsonzaruさんを日々力づけてくれるみい・むうさまたちに拍手!!

tareさまcafe
遊びのような仕事、なんて、何をおっしゃいますっ!
いのちと向き合う誠実なお仕事ではないですかclover
わたしこそtareさまの日常にはげまされています(o^-^o)
ただの道具やおもちゃならいいのに、ゲームやらなんやらのように実人生と切り離された「バーチャル」ならいいのに、と思ってしまいます。なんだか、ほんとうに生きづらい世の中だなぁ、と。そんなことを思いながら、きょうもみいむうとだらだら一日を終えてしまいましたcatface

すごいお仕事ですね。。。うぅ~ん、、切実。。。大変ですね。。(-"-;)
なんか、でも、、sonzaruさんって本好きだし、こんな素晴らしいお仕事をしているから素敵なブログを書けるんだなぁ~って思います。。うん。。
私もブログをやっていたからこそ、sonzaruさんに出会えたわけだし。。。
なんか、何が言いたいのかわからないコメントになってしまいました。。すみません。。(^-^;)

mizuepyonさまcafe
なにをおっしゃる!私もmizuepyonさんの日韓の歴史認識の話、手話の話etcすごく勉強になります。ほんとうに、こういうご縁を結べたのもクルルのおかげですねpresentなつかしい…

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« じぶんへの「みやげ」話 | トップページ | …そんなわけで、進まない »

2015年3月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

わたしの本棚

  • 「韓国語本」はトライした順に


よろしければ、ポチっと…

열공!!!한국어

無料ブログはココログ