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さらにお義母さんといっしょ(宗廟~京東市場編)

実は 

私、これまでのソウル行きで

戦前に日本語教育を受けたかの国の方々と話したことが殆どありません。

それが今回の孝行観光では不思議なことに

いくにんものその世代の方々と言葉を交わすことになりました。

 

 

run  run  run

 

 

俳句をたしなむお義母さん。

唯一のご希望は「宗廟をみたい」というものです。

が、これは実は私には超難関。だって、宗廟って「종묘(ちょんみょ)」でしょ?

かんたんに「ちょんみょ」っていうけど、この「ん」は「ㅇ」でしょ?

ついこないだ、『「ㅇ」と「ㄴ」が区別できない女将校』で苦汁をなめた私としては

できれば口にしたくない地名なわけで…だって、通じないだろうしweep

 

で、案の定。

タクシーで行き先を言うも、アジョシは「???どこじゃそりゃ?」という表情。

 

 


 運転手さん、ごめんなさい。出直してきますです…

 

 

 

で。

どうにかこうにか到着するも、訪問した火曜日は「定休日」…が~ん。

門を前に文字通り肩を落としていると

宗廟前の公園から、ひとりのアジョシがやってくる。

「きょうはお休みですよ。毎週火曜日はお休みだから。」

なんとなく会話のお相手したほうがいい空気が募り

得意の「今回孝行観光なんですぅ!」を繰り出すと

「日本からきましたか。そうですか。私は日本にいったことがあります。

 東京、大阪、京都。京都がいちばんよかったねぇ。」

「このへんでいちばんちかいのは昌徳宮でね、今日やってるかどうかわからないが

 ここを出て最初の四叉路で右をみてごらん。

 そこからちいさぁく、昌徳宮の門がみえるから。開いていたら入れますよ。」

「せっかくの孝行旅行なんだから、お義母さんに昌徳宮、みていただきなさい」

 

ご存じの通り、あの公園はアジョシ天国。

きっと毎日きているおひとりで、四叉路から昌徳宮を眺めることも多いのでしょう。

この会話のあったかさをうまく通訳することができず

「ここはおっさん天国っすからね~」と笑いをとりに走るヘボ通訳ではありますが

なんだか胸がほんわか、して。

 

 

 

 

宗廟市民公園


冷たい空気の中をひとり歩きするカササギ

「朝、カササギをみると懐かしい人に会える」

韓国での言い伝えのひとつだそうです。

 

 

でもまぁ。私はほんとに知らなかったのです。

昌徳宮は決まった時間でないと入れない、という事実を…shock

ごめんなさい、お義母さん。けっきょく昌徳宮はみれず。

 

 

run  run  run

 

 

 

き、き、気をとりなおして。

午後は飼い主AもBも初の京東市場へ。

私の目的は五味子、つられたお義母さんも乾燥ナツメを目当てに。

ナツメを味見させてくれた韓方薬局のこれまたアジョシさまはすてきな紳士で

購入すると、お店でお茶を私たちにごちそうしてくれました。

店内はなぜか、店員さんとは見えないアジョシが複数おり、ソファで談笑中。

で、とつぜん。

御年70うん歳の(おそらく)サジャンニムが、日本語で話し始めました。

「私が国民学校2年のときにね、大東亜戦争が始まりましたね。」

「むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがおりました。

 おばあさんが川で洗濯をしていると…」

と桃太郎の話まで日本語で披露なさる。

日本語につまると、韓国語で

「わたしは日本語が忘れられないのです。幼いときに習った言葉だからね。」

とも、おっしゃる。

ヘボ通訳は、鼻の奥が、風邪ではなしにツンとしました。

どう返答していいかわからないで「예… 예…」とあいずちばかり打っていたところに

別なアジョシが

「ほら、アガシ。アガシが好きなペ・ヨンジュンだよ。この新聞持って行きなさい。おみやげだ」

                       

 【注】このやりとりの前に、「なぜ韓国語を勉強するのか」と聞かれ、

 韓国語をしゃべる度毎度受けるこのての質問に飽いていた私は

「ペ・ヨンジュンさんのせいです♪」と答えていたのでした。ははは

 

といってくださったので、どうにか自分の感想を言葉にせずにすみ。

 

忘れたくないと記憶に刻みつけることと

忘れてしまいたいと思っても、記憶に刻まれてしまったことと。

「忘れられない」には、2種類の意味があるはず。

あのサジャンニムがどちらの意味で言ったのかは

その言葉と表情から、ヘボ通訳にも痛いほどわかってしまったので…。

 

 

run run run

 

 

ヘボ通訳の最後の難関は

飼い主Bが突然言い出した

(というか、もしかしたら前にいわれたかも。人の話をきかず自分の話ばかりしてる妻で…)

「十全大補薬」とやらの購入。

薬の種類やら、効能やら、飲み方やら、あげくに、飲みやすくするために追加する薬の話やら…。

いやぁ、勉強になったっす(笑)

 

 


見事な手さばきなんですよね。さすがプロ!

 

「お義母さん、不思議そうな顔してらっしゃったね~」
後から店員さんにいわれた言葉です。


  市場の周辺が、韓方薬を煮出した香りに満ちてます

 

 

市場の一角の、野菜を商うハルモニの出店で。

かごいっぱいの葉っぱ?をみたお義母さんが

「これはなんだろう、野蒜かしら。よく似てるけど」とひとりごちていました。

ハルモニに草の名を尋ねると

無愛想に「달래(たるれ)」と答えた後に

「日本語だと『ノ・ビ・ル』」と、付け加えてくれました。

「ああ、やっぱり野蒜ね」と笑顔のお義母さんを見ながら

この人がいたから、今回は何か、別なソウルを見られたのではないかと実感した次第です。

前の冬とは確実に違う、なにか。

そしてこれでまた、私とソウルの距離が一歩、ちかしくなった気もします。

 

お義母さんはソウル生まれ。

きっと、記憶に刻まれている風景とは別人のような顔のソウルではあったろうけども…。

孝行するはずが、なにか孝行されてしまった気もして

申し訳ない2泊3日、なのでした。

 

 

 

 

 

 

【おまけ】

 


留守用のえさは全て完食。飢えにくるしんだであろうみいむう(笑)

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