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otennki

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タイトルなし

大事な人を突然失うダメージ。職場復帰用に読んで、さまざまに考えさせられました。行動する精神科医はすごい。

130センチの目線で

負傷から2週間がたちました。今日は診察の日。

家の敷地から出るのも、実に14日ぶりとなります。

天気予報では「冬のコートが必要」といわれていましたが、

行きのタクシーの車窓から眺める街は嘘のように春めいていました。

濃い緑だった山並みが薄緑にグラデーションを描いているのも春。

薄手のコートで闊歩する女子大生達も春。

信号待ちで携帯をチェックするおじさんにさえ、春のわくわくを感じてしまう。

街に出る、ということはこんなに新鮮なことなのか!勝手に気分は高揚しました。

 

整形外科の待合室にいると、受付の人に車いすを押された中年男性が隣に来ました。

この人も、私と同じ、130センチの目線で暮らすことになるのかしら。

どんな事故なのやら、男性は茫然自失。車いすにも不慣れで、ブレーキの場所が

わかりません。「左右のレバーがブレーキですよ」と声をかけようとしたその時、

ピンヒールにフルメイクの妻らしき女性が遅れて現れました。

「あ~あ、こんなの乗っちゃって。なんだか重病人じゃないの」

…すまん、メイク奥さん。ここは病院で、しかも隣は脳外科だから言葉は慎みたまえ。

といえれば私も大したもんですが、なんとなく事を静観してしまいます。

 

診察室に入るとき、奥さんはブレーキをかけたまま、夫の乗る車いすをギコギコと

押しました。男性は、引き戸があけられずあたふた。

ドアを引けばつんのめり、そのたび奥さんが高い声で叱る。

「やだ、ドアぐらい開けてよ」

あんたがあけりゃいいだろ、どうせ車いすはブレーキかかってんだし。

胸の中で毒づく私。かなり気持ちが塞いできました。

わからないということは、これほど残酷なことなんだろうか。

 

診察の後、思い切ってすぐ隣のスーパーへ寄りました。春なんだし、運動不足だし。

他の品物はネットで変えても、牛乳と卵がどうにも用立てられず。

松葉杖で歩く私はかなり人目を引きます。指差す子どももいます。

店員さんも同情めいた視線を投げますが、かといって近寄ってはきません。

牛乳と卵は、私にはやはり荷が重過ぎました。牛乳持っただけでアウト。

ぶら下げてるカバンに入れればラクですが、そうなるとわたしは

よくテレビでみる「万引き主婦」として管理室行き。

観念して店員に助けを求めると、待ってましたとばかりに親切な店員さんは

レジまで、荷物を運んでくれました。レジまで…。

「ま、会計すんだら万引き主婦にはならんからな。」

これまた独り言をし、牛乳と卵を松葉杖(百恵の方。)にぶら下げ

いつもなら「すぐ隣」と思ってるタクシー乗り場まで、ひこひこ歩いたのでした。

こんなに遠いとは、思わんかった…。

 

障がいを持つ人とすれ違うとき、いつも私はかなりの勇気を奮って声をかけます。

おそらく拒絶されるのがこわいから。拒まれたら、どんな顔していいかわかんないから。

今日の私は、誰かが声をかけてくれるのを待っていました。

「大丈夫ですか?」「手伝いましょうか?」と一言いってくれれば、きっと素直に

頼んだでしょう。だって、恥ずかしいことでも後ろめたいことでもないんだから。

さっきフルメイク奥さんに思った言葉が自分を刺します。

わからないということはこれほど残酷なことだったんだなぁ。

 

ついこないだ、家に見舞いにきてくれた友だちはこういってくれました。

「車いすだからこそ、外に出てみたら。きっといろんなことがわかるんじゃない?」

今日の診断結果では、少なくともあと3週間はクララ暮らしです。

家のKBSでは「フルハウス」のソンヘギョが「ムォ?ムォ?」と繰り返しています。

そうだ、ここにいてこうしてる私は何?

外に、出よう。高さ130センチで見えるものを全部みてやろう!

(これを読んだら、かなり飼い主Bはびびるだろうなぁ…)

 



        隣家の敷地に潜入調査のみいざる。きみは外出せんでいい…

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